校長挨拶

歴史と伝統そして未来へ

                                                                 校長 白土 毅     

 

                                                                                  

日ごろより本校の教育活動にご理解、ご協力、ご支援を賜り、誠にありがとうございます。

4月に本校に赴任し、校内をまわってみると、本校生は前向きに高校生活を送っており、頼もしさと大きな可能性を感じました。そして、記念のモニュメントをはじめとして、様々な場所から創立112年の歴史を感じることができました。

本校は、明治43年(1910年)に農学校として開校し、大正10年に現在の地に移転して以来、時代の変化に伴って学科改編を行い、県内唯一の全日制普通科と専門学科、定時制学科を併設する高等学校となり、豊かな人間性と多様性を持つ生徒を輩出して参りました。

その間、卒業生はおよそ29,000人を数え、県内外で様々な活躍をされており、社会の発展に貢献しています。 生徒は、「誠実・自治・博愛」の校訓のもと、日々学習や部活動に一生懸命取り組み、充実した高校生活を送っています。

 進路については、ここ数年、生徒の進学に対する意欲が高まり、大学進学者が10年前に比べ2倍以上と増加傾向にあります。特に、一般試験での進学を選択し、最後まで諦めずに努力を続ける生徒が大幅に増えていることに、生徒の進路実現に対する熱意と力強さと感じます。

 一方で、就職を希望する生徒も100%の内定率を獲得しています。特に地域の企業からは多くの先輩方の活躍によって高い評価をいただいており、地域の発展に寄与する人材として期待されているところです。

 また、部活動においては、運動部では昨年度弓道部とウェイトリフティング部が茨城県代表としてインターハイに出場しました。ここ数年間でも野球部やバドミントン部をはじめとして各競技で上位の成績をあげています。文化部も記憶に新しいところで高校生花生けバトルで全国大会出場を果たしました。

 さらに、全国の農業系学科で組織されている農業クラブの大会においても優秀な成績を修めるなど、本校生の活躍には枚挙にいとまがありません。

 新型コロナウィルス対応も3年目となりましたが、まだまだその勢いは止まりません。「やりたいことができない」という無力感に先に立ち、気持ちが前向きになれない状況が長く続いています。今年度の校内行事も、様々な制約の中で実施することになるかもしれません。

そんなときだからこそ、「やりたいことはどうしたらできるのか。また、できるようにするにはどうすればよいか。」を考えて欲しいと思っております。

本校生の高校生活が、より一層充実するためには、保護者の皆様と教職員そして地域が連携して、一人一人の生徒を支援していくことが、なによりも重要であると考えております。

本校の歴史に支えられた伝統を土台とし、未来を牽引する豊かな人間性あふれる人材の育成に向け、ご理解、ご協力をお願いいたします。